パナソニック、最先端スマートタウン公開　海外展開見据えモデルケース (1/2ページ)

　パナソニックは２７日、街全体で省エネに取り組む神奈川県藤沢市の「スマートタウン」を報道陣に公開した。住宅は太陽光発電設備と蓄電池を備え、住民には電気自動車（ＥＶ）や電動アシスト自転車を共同で使えるサービスを提供する。アジアなど海外でも同様の街づくりを目指しており、藤沢市はその先駆けとなる。２０１８年の全面完成を目指す。

　スマートタウンはパナソニックの工場跡地約１９ヘクタールに総事業費約６００億円をかけて、戸建て住宅約１０００戸のほか商業施設や健康・教育施設などを建設する。今春から一部で入居が始まった。今月には街を運営する施設など中心部分が完成し、商業施設も近くオープンする。

　住宅には家電製品を無線通信で効率よく制御する「ホームエネルギー管理システム（ＨＥＭＳ）」を全戸に配備。街全体で効率的にエネルギーを管理するシステムの構築も進める。また、街全体で３０％の節水を実現する。集会所は太陽光発電を備えており、非常用電源になる。

「街全体ではメガソーラーに匹敵する発電規模を持つ」