デジタル機器で表示したり印字するフォント(書体データ)開発ベンチャーのタイププロジェクト(東京都練馬区)は2日、日本語フォントの新製品「AXIS Font ProN(アクシス・フォント・プロエヌ)」を発売したと発表した。企業やデザイン事務所、自治体などに幅広く売り込む。
同社が2001年に開発した日本語フォント「アクシス・フォント」の字数を9354字から1万5525字に拡張したほか、78言語に対応した欧文書体も追加。長体、超長体に加え3種の字幅が利用できる。
同社によると、日本語フォントは日本製デジタルコンテンツの輸出増などより海外でも需要が増えており、新製品はより幅広い地域できめ細かい書体ニーズへの対応を図った。
鈴木功社長は「金シャチフォント(名古屋市)や浜明朝体(横浜市)など都市フォントも実績があり、20年の東京五輪(向け商談)にも通じる」と商機拡大に期待を寄せる。