JTBと立教大学が連携して訪日外国人観光客向けツアー商品を開発した。キヤノンの協力を得てデジタル一眼レフカメラを外国人に貸し出し、東京の通称“谷根千(やねせん)”(谷中・根津・千駄木)を歩きながら撮影に打って付けのスポットをめぐる日帰りツアー。同大観光学部学生が授業で試行錯誤しながら提案したアイデアを商品化した新たな試みで、来年3月に4回実施する予定だ。
一眼レフ貸し出し
新商品は、JTBグループのJTBグローバルマーケティング&トラベル(GMT)が提供する「Canon EOSで撮る!東京・谷根千ウォーキングツアー」(料金6800円)。GMTが運営する外国人観光客向けサイト「JAPANiCAN.com」で11日から募集を始める。
JTBが立教大と組むのも、カメラメーカーとタイアップするのも初めて。
元JTB常務で同大観光学部特任教授の志賀典人氏が、2014年度の授業で、自由な発想による訪日外国人向け商品の開発を学生に課題として与え、GMTが商品の企画から販売プラン策定までの実務指導を行った。学生たちは4チームに分かれて講義を受け、実際に日帰りコースを体験し、ツアー受け入れ先との交渉なども経験しながらアイデアをまとめ、6月に商品案を発表した。