【PC Watch】ドイツ企業、横移動も可能なエレベーター 16年までに開発へ

2014.12.8 06:18

横移動もできるエレベーターのイメージ。昇降路に多数のカゴを導入し、待ち時間を減らせるという

横移動もできるエレベーターのイメージ。昇降路に多数のカゴを導入し、待ち時間を減らせるという【拡大】

 エレベーター製造などを手がける独ThyssenKruppは11月27日(現地時間)、縦方向だけでなく横方向にも移動可能な新機軸のエレベーター「MULTI」を2016年までに開発、テストを行うと発表した。

 現在のエレベーターは、その誕生から約160年間、基本的な仕組みは変わっておらず、エレベーター昇降路の中にカゴをロープでつるして、上下に昇降させる。それに対し、MULTIはロープが不要で、カゴの駆動にリニアモーターカーと同じ技術を用い、磁力で移動させる。

 これにより、1つのモーターでカゴを上下だけでなく左右にも移動させられるようになり、1つの昇降路に多数のカゴを導入できるようになる。エレベーターの経路を四角いループ状にすると、環状線をめぐる電車に乗降するような感覚でエレベーターに乗れるようになる。

 MULTIの目標移動速度は秒速5メートルで、昇降路は約50メートルごとのドア間を15~30秒間隔で発着する。

 同社によると、ニューヨークのオフィスで働く全ての人が1年間にエレベーターを待つのに費やす累計時間は16.6年になり、5.9年間分乗る計算になるが、MULTIを用いることで、これを劇的に減らせるとしている。

 改善されるのは輸送効率だけではなく、昇降路やカゴをコンパクトにできるため、高層ビルで最大4割の床面積を占めるというエレベーター・エスカレーターをMULTIに集約することで、ビルの利用可能な床面積を最大25%向上させ、将来の都市の人口増にも対応できるとしている。また、現行のエレベーターより電力の最大負荷を抑えられる効果もあるという。

 同社は16年末までにドイツ・ロットヴァイルに検証塔を建設し、MULTIの実証実験を行う。(インプレスウオッチ)

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