ＮＴＴ社長、ドコモ光は「予定通り２月実施」　年度末商戦に向けサービス開始急ぐ (1/2ページ)

　ＮＴＴの鵜浦博夫社長は９日、フジサンケイビジネスアイのインタビューに応じ、傘下のＮＴＴドコモが予定している光回線による通信サービス「ドコモ光」について「予定通り２月初旬には実施したい」との考えを明らかにした。ドコモはＮＴＴ東西地域会社が実施する光回線の卸売りを受けて来年２月からサービスを開始する予定だったが、自民党の情報通信戦略調査会（会長・川崎二郎元厚労相）が、競争政策からみて課題があるとして待ったをかけていた。

　調査会の論議を踏まえ、ドコモは１２月１日に予定していたドコモ光の予約受け付け開始を延期した。１月中旬にも再開される見通しとなっている調査会の論議の行方を待つとみられるが、鵜浦社長は「（ドコモ光を利用する）パートナー企業が早く公表したいと言っており、（年度末商戦が始まる）２月頭にはサービスを始めたい」と述べ、サービス開始を急ぐ姿勢を示した。

　ＮＴＴ東西の光卸売りサービスの開始に向けては、ＫＤＤＩなど他の通信事業者が強く反対しており、調査会も卸料金を開示して透明性を確保することや、地方で通信サービスを提供し、競争にさらされるケーブルテレビ事業者の支援策を求めている。

「不信感に基づく発言は新しいサービスの趣旨を踏み違えている」と批判