「透水・保水」一体の舗装工法を開発…環境緑化が共和と首都圏攻勢 (1/3ページ)

2014.12.24 06:45

 石炭灰を使用し雨水の透水層と保水層の二重構造で舗装する工法を開発した環境緑化保全コンサルタント(福岡県宗像市)は、送電線や携帯電話基地局などの建設を手がける共和テクノ(横浜市西区)と、同工法の工事代理店(特許実施権)契約を結んだ。首都圏への進出を図りたい環境緑化と、新規事業開発を急ぐ共和の思惑が一致した。共和は来年1月から、コスト競争力を検証しながら代理店機能を果たしていく考え。

 洪水対策など一役

 環境緑化が開発した「くりんかロード工法舗装」は、石炭火力発電所で発生する石炭灰を原料に、今までなかった透水層と保水層を一体化し舗装する。表面層は雨水を透水し、保水層に誘導。ここで雨水をためながら余剰水は地中に浸透させる。保水能力は体積の約50%という。

 同工法による舗装は、保水効果による表面温度の低下を招き夏季のヒートアイランド現象を抑制する。また優れた保水能力は短時間集中豪雨による中小河川の洪水を防ぐことができる。透水するため舗装面に水たまりができないほか、雑草の生育を防ぐため、周辺の美観が損なわれず、住民からの苦情がなくなるという。

九州電力とその関連企業が取引先のほとんどを占める

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