東京商工会議所は、管理職育成のサポートを目的とした新たな検定制度「ビジネスマネジャー検定試験」を創設した。第1回試験を2015年7月19日開催。管理職に必要な幅広いマネジメント知識を問う内容で、試験は全国主要都市で年2回実施。初年度1万人、5年後には年間10万人の受験者数を見込む。
試験や公式テキストを通じて、部下とのコミュニケーションのあり方から業績目標の設定、さらに職場内でのハラスメント(嫌がらせ)や残業時間、休暇の管理など、管理職にとって知っておくべき知識を体系的に学べる。試験は2時間でマークシート方式。100点満点中70点で合格。受験料は6480円。
経済の国際化、少子高齢化に伴う生産人口の減少が進む中、労働生産性の向上が企業の経営課題に浮上している。一方で、介護などを理由に短時間勤務者が増え「労働環境が大きく変化しており、管理職に求められる能力が多様化している」(東商人材・能力開発部)ことから、新たな検定制度を立ち上げた。