サッポロホールディングス(HD)は5日、最終損益で20億円の赤字を予想をしていた平成26年12月期連結決算見通しで、固定資産の売却益など特別利益の計上で、3億円の最終黒字に転換すると、業績の上方修正を発表した。
同社は昨年、ビール類「極ZERO」(ゴクゼロ)に関連して国税当局に追加納税した116億円を特別損失に計上したため、当初50億円の黒字としていた最終損益見通しを昨年8月に20億円の赤字に修正していた。だが、金融収支の改善などで経常利益が約9億円増加する見通しに加え、土地・建物などの売却で約十数億円規模の特別利益が発生したもようで、最終黒字になった。
ゴクゼロの追加納税分については、今年1月に国税に返還を求めたことを明らかにしているが、26年12月期には反映されない。