S-エネチャージを搭載し、クラストップの燃費を達成したスズキの「ワゴンR」【拡大】
2014年4~12月期連結決算では、軽自動車大手のスズキとダイハツ工業がそろって最終減益となった。年末まで繰り広げた熾烈(しれつ)な首位争いで暦年の販売台数はともに過去最高を記録したが、販売促進費の増加が利益を圧迫。本末転倒ともいえる状況に「なぜこんなことになったのか…」とため息が漏れている。
「(営業費用の)ばらまきはもうしない」。ダイハツの入江誠取締役は1月29日の決算会見後、昨年繰り広げた軽自動車の首位争いを振り返り、営業戦略を見直す方針を説明した。
ダイハツは、値引きの原資となるディーラーへの販売奨励金や販促費などの営業費用が営業利益ベースで52億円の減益要因になり、最終利益は45.5%減の279億円と前年割れした。