コーヒー大手のネスレ日本(神戸市)は3日、3月末に、缶コーヒー事業から撤退することを明らかにした。今後は、お湯や水を注いですぐ飲める即席コーヒー事業に経営資源を集中させる。
これまで缶コーヒーは「ネスカフェ」ブランドで主に大塚製薬グループの自動販売機などで販売してきた。しかし、大塚が4月からアサヒ飲料の缶コーヒー「ワンダ」を自販機で取り扱う契約を結んだことから、ネスレとの提携関係を解消した。
ネスレ日本は自販機だけでなく、コンビニエンスストアなどの店舗でもネスカフェ缶コーヒーを販売している。しかし主要販売ルートを失うのを機に、缶コーヒー事業そのものから撤退することを決めたという。