外国人観光客にウケる浮世絵グッズ　スマホケースや文具な新商品続々 (1/3ページ)

　訪日外国人観光客の増加に伴って、土産物関連の売り上げが伸びている。中国人旅行者が高額品を大量購入する「爆買い」の波及効果で、前年比で数倍の実績を残す商品も少なくない。多くの土産物の中で、根強い人気を誇っているのが花鳥風月や美人画など、古き良き日本情緒を表現した浮世絵グッズ。ブームに乗る形で、中小の文具・雑貨、菓子メーカーの間で新たな商品開発をめぐる動きが活発化している。

　免税店チェーンのアッキーインターナショナル（東京都千代田区）は昨年９月、外国人観光客への販売戦略を転換。それまでの主力商品だった家電に代わり、「土産物を前面に『ベタベタの日本』をアピールするようにした」（担当者）。

　効果はてきめんで、売り上げは前年実績を上回るようになり、３、４月には前年同月比約３倍に膨らんだ。

　牽引（けんいん）役のひとつが、湯飲みや浴衣などに描かれている浮世絵だ。定番品ではあるが、日本を感じさせるコンテンツとして人気は高い。

アクリル加工の三幸（東京都足立区）は、浮世絵をあしらった…