ゲームソフト大手6社の2015年3月期連結決算が12日、出そろった。スクウェア・エニックス・ホールディングス(HD)など3社の連結業績に加え、バンダイナムコHDなど3社のゲームソフトを中心とした事業をみると、営業利益ベースで全社が増益を確保した。従来のゲーム機向けソフトに加えて、スマートフォン向けゲーム配信が収益を押し上げた。スマホ向けは専業メーカーが先行していたが、老舗のソフト大手からもヒット作が増えるなど、勢力図に変化の兆しが出てきた。
スマホ向けゲームのダウンロード数に関しては今月、コナミの「実況パワフルプロ野球」が1000万、スクウェア・エニックスの「ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト」が1300万を突破。コナミは同ゲームなどスマホ向けの拡販により、ゲームなどを含む「デジタルエンタテインメント事業」の営業利益率が前の期から2.4ポイント上昇し、13.7%になった。同社では「課題もあったが徐々にノウハウが蓄積されてきた。保有するIP(ゲームキャラクターなどの知的財産)を活用し、安定的な供給ができる」と、スマホゲームの攻勢に自信を示す。