NTTドコモは22日、通信機器などの世界大手8社と進めている第5世代移動通信方式(5G)の技術開発に、米インテルやパナソニックなど5社が新たに参画すると発表した。2020年のサービス提供開始を目標に、早期の実用化と世界標準化を目指す。
5Gは現行方式(4G、LTE)と比べ通信速度が数十倍速く、同じ周波数帯域で1000倍多いデータをやり取りできる技術。自動車やウェアラブル端末から橋や水道管といったインフラなど、あらゆる物がネットに接続する「IoT(モノのインターネット)」を普及させる上で不可欠な技術とされている。
5Gをめぐりドコモは、昨年5月以降、NECやスウェーデンのエリクソン、韓国サムスン電子など8社との共同開発に順次着手。今回加わった5社のうち、インテルは5G対応の携帯電話などに必要な集積回路の試作、パナソニックは効率的な通信技術や画像処理技術を組み合わせるシステムなどの開発を担当する。
ドコモは23日までの2日間、5Gに関する講演やデモンストレーションなどのイベントを神奈川県横須賀市のR&Dセンタで開催、一般公開する。