ポラス建築技術訓練校の完成予想図【拡大】
ポラスグループで内外装工事を請け負う住宅資材センター(埼玉県越谷市)は、木造建築技能者の育成を図る「ポラス建築技術訓練校」を越谷市内に新設する。
建設に当たってはポラス暮し科学研究所(同)が開発した「合わせ柱、合わせはり、重ねはり」を使用して構造体を形成する。部材は住宅建築に使われる一般流通材を、金物などによってつなぎ合わせて形成した新しいタイプ。木造の準耐火建築物(60分耐火)への構造体としての採用が可能となる。
また、建物の内装についても木質化を推進。木の柱とはりが見えるようにしたほか、実習棟では装飾性の高いヒノキやスギを使用した合板パネルを採用し、幹線道路からも眺望できるようにした。
訓練校ではすでに多能工職人などの育成を行っている。一連の取り組みによって、木の素材感や質感を体感しながら技術習得ができるようにする。また、グループ会社であるポラテック(同)本社ビル「ウッドスクェア」など、近郊に所在する既存の木造施設と連携し、内覧会や説明会を順次開催。木造建築の普及を目指す。訓練校は2016年2月に完成する予定。