事故車自動通報でドクターヘリ トヨタ、ホンダなど試験運用

2015.12.1 06:19

トヨタ自動車やホンダが試験運用を始めた自動通報システムは、事故車の状況をタブレット端末に送ってドクターヘリ出動を要請する=30日、東京都江東区

トヨタ自動車やホンダが試験運用を始めた自動通報システムは、事故車の状況をタブレット端末に送ってドクターヘリ出動を要請する=30日、東京都江東区【拡大】

 トヨタ自動車やホンダなどは30日、交通事故を起こした車両が被害状況のデータを自動送信し、ドクターヘリの出動を要請する救急自動通報システムの試験運用を始めたと発表した。消防への連絡や確認作業を省くことで、治療開始までの時間を短縮して救命率が上がるという。2018年中の本格運用を目指す。

 試験はNPO法人救急ヘリ病院ネットワーク(篠田伸夫理事長)が主体で、全国のドクターヘリの基地病院9カ所も参加する。システムは、事故によりエアバッグが開いた車両が位置情報や衝突の激しさ、シートベルト着用の有無などを送信。システムを運営する日本緊急通報サービスのセンターで約280万件の事故データを基に重傷率などを推定し、医師らの乗るドクターヘリの出動を要請する。同ネットワークによると、従来は発生からドクターヘリが出動し、医師が治療を始めるまで約38分かかっていた。新システムは実証実験で約40キロ離れた事故現場での治療まで約21分と大幅に時間を短縮したという。

 対応機能の搭載車は、トヨタが約5000台、ホンダが約10万台。両社のラインアップ拡大などで、国内の搭載車は17年に約40万台まで増える見込み。

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。