水を使わずにオフィスで古紙再生 セイコーエプソン、世界初の製紙機を来年商品化

2015.12.1 20:47

セイコーエプソンが商品化するオフィス製紙機「ぺーバーラボ」(セイコーエプソン提供)

セイコーエプソンが商品化するオフィス製紙機「ぺーバーラボ」(セイコーエプソン提供)【拡大】

 セイコーエプソンは1日、使用済みの紙から新しい紙を生産する新事業に乗り出すと発表した。第一弾として、水を使わずに紙が作れる世界初のオフィス製紙機「ペーパーラボ」を来年中に商品化し、企業や自治体向けに販売する。今後3~5年で年間100億円の売上高を目指す。

 ペーパーラボは、独自開発した技術で使用済みの紙を繊維状に戻し、用途に応じて結合素材を使って強度を高めたり、色や香りをつけたりすることができる。オフィス用紙や名刺などさまざまな種類の紙がつくれる。

 A4サイズの紙の場合、1分間に約14枚、1日8時間の稼働で6720枚の新しい紙をオフィスで作れるという。

 紙を繊維まで分解するため、機密情報を完全に抹消できる利点もある。輸送の際に発生する二酸化炭素(CO2)の削減効果も期待できる。

 サイズは横幅2.6メートル、奥行き1.2メートル、高さ1.8メートル。紙を購入するのに比べて、「経済的なメリットがある形で商品を提供できる」(碓井稔社長)としており、小型化を進める方針だ。

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