ホンダエアクラフトカンパニーの藤野道格社長は19日、フジサンケイビジネスアイなどの取材に応じ、昨年12月に米国で納入を始めた小型ビジネスジェット機「ホンダジェット」の販売展開について、「インドや中国、日本などアジアが次のターゲットになる」と述べた。ホンダジェットは7人乗り(パイロット含む)で、航続距離は2185キロ。1機450万ドル(約5億3000万円)で、起業家や中小企業の経営者らから100機以上を受注している。
需要の多い米国や欧州、ブラジルに販売網を置き、初年度は約50機を納入する見込み。藤野氏は既存の販売網で「世界のビジネスジェット市場の87%をカバーしている」とした上で、「インドや中国はインフラや運航上の制約があり難しいが、購買力はある」として展開の可能性を示した。また、東京都から仙台市まで30分弱で移動できるとし、「日本でも適正な価格などの条件を満たせば使う方向になるのではないか」と投入に意欲を示した。