成田空港で離陸を待つ全日本空輸と日本航空の飛行機。燃油サーチャージの負担軽減で、海外旅行がしやすくなる【拡大】
国内航空会社が国際線旅客から徴収している燃油サーチャージ(特別付加運賃)が、4月発券分からゼロとなる見込みだ。原油安で航空機燃料ケロシンの市況が下落しているため。足元の円高も影響している。ゼロとなれば2009年9月以来6年7カ月ぶり。
全日本空輸と日本航空は、シンガポールケロシン市況の直近2カ月の平均価格に基づき燃油サーチャージを見直している。国内発券分は、1バレル6000円を下回ればゼロとする規定。
20日時点で1バレル33ドル強で円換算すると3800円台まで下がっており、国土交通省に来月申請する4月からの適用額は「ゼロとなるのがほぼ確実」(日航広報)だ。一方、海外発券分の基準は1バレル60ドルで昨年12月からゼロとしている。