日本航空は11日、平成28年春闘で、月額千円のベースアップ(ベア)の実施を労働組合側に回答した。ベアは2年連続になるが、27年実績の2千円と比べると半減する。最大労組のJAL労働組合は3千円を求めていた。
ボーナスに相当する夏季の一時金は、27年実績より0.2カ月引き上げて2.5カ月分とした。冬季分は別に交渉する。
経営側がベア実施を決断した背景には、航空機の燃料価格が大幅に下落したことなどで業績が好転していることがある。28年3月期の連結最終利益は前期比15.4%増の1720億円を見通す。
全日本空輸は最大労組が月額3千円のベアを求めており、経営側は来週、回答する予定だ。