全国に店舗展開する飲食業界で、看板商品を手作りできる「食」の体験教室が活況を呈している。親子連れだけでなく、最近は急増する訪日外国人にも対応。うどんやすしなど日本食のほか、ドーナツなど洋菓子でも独自の作り方を伝授し、参加者を楽しませている。企業側には、食文化への理解を深めて将来の消費拡大につなげたい狙いもあり、より本物の仕上がりに近づけた体験教室へと内容を充実させている。(中山玲子)
専門知識も伝授
うどん店などをチェーン展開するグルメ杵屋が、大阪市内で親子連れを対象に開いたうどん手打ち体験教室。子供たちは「楽しい」とおおはしゃぎしながら、生地の上で麺にコシを出す足踏みに挑戦した。
うどん作りのプロが、小麦粉に塩、水を混ぜて熟成させ、麺棒で生地を薄く伸ばし包丁で切るまでの工程を細かく指導する。
会場によっては、参加者はレシピだけでなく、うどん作り用の麺棒をプレゼントされることもある。料金は1人1500円程度。