丸紅は17日、インドネシアで高効率の石炭火力発電所を建設・運営すると発表した。丸紅と韓国中部電力、韓国石炭企業のサムタン、現地のエネルギー会社の4社が共同開発の覚書を交わした。国際協力銀行(JBIC)などの銀行団が資金支援を検討している。超々臨界圧と呼ばれる高効率石炭火力の建設で現地の安定した電力供給に貢献する。
インドネシアは経済成長を背景に2019年までに約3500万キロワットの発電所増設を計画するが、新規建設では土地収用などがネックになっている。丸紅は、西ジャワ州チレボン発電所の隣接地を活用して「チレボン3」を建設し早期の電力供給につなげる。
出力は100万キロワットで、事業費は20億ドル(約2180億円)。21~22年の稼働を目指す。インドネシア国営電力と売電契約を結ぶ計画。丸紅の持ち分発電量は世界で1074万キロワット(3月末時点)で、3年後にはアジアを中心に1500万キロワットに拡大したい考え。