完成したポラス建築技術訓練校。人材育成とともに木造非住宅のモデルとしても活用する=埼玉県越谷市【拡大】
ポラスグループ(埼玉県越谷市)は、木造構法による非住宅事業を拡充する。2015年度の受注実績は7棟で金額ベースでは7億円だったが、16年度は12棟、9億円まで拡大する。将来的には、さらに受注全体に対する比率を高めて収益の柱へと育成する計画だ。
同社はこのほど、4億円強を投じて事務所棟と作業場棟によって構成される「ポラスグループ建築技術訓練校」(越谷市、延べ床面積約1400平方メートル)を新たに建設した。
住宅建築に使われる一般流通材を、金物などでつなげた「合わせ柱・合わせはり・重ねはり」を使用して構造体を形成。ポラス暮し科学研究所(越谷市)が開発した部材で、木造の準耐火建築物(60分耐火)への採用が可能になった。
また、建物の内装でも、積極的に木質化を推進。木の柱やはりが見えるようにしたほか、実習棟では装飾性の高いヒノキ・杉を使用した合板パネルを内装材に採用。幹線道路からもガラス越しに部屋の内部が眺望できるような工夫を凝らしている。