中国の自動車部品メーカーの寧波均勝電子が、エアバッグの欠陥問題で経営が悪化しているタカタの買収に関心を示していることが2日、分かった。米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ、電子版)が報じた。
寧波均勝電子は同日、米国のエアバッグメーカー、キー・セーフティー・システムズの買収を完了したと発表。キー・セーフティーの首脳が「タカタの状況を見守っている」とWSJにコメントしたという。
寧波均勝電子がタカタを取得すればエアバッグで世界の主要メーカーとなるため、規模拡大による競争力向上と事業の効率化を見込んでいるもよう。ただ、タカタは大規模リコール(無料の回収・修理)への対応による費用負担が重く、実際に買収を目指すことになるかどうかは不透明だ。(共同)