森トラスト・伊達社長　営業益、２７年度に５５０億円

　不動産大手の森トラストの社長に就任した伊達美和子氏（４５）は３０日、東京都内で会見し「時代の変化に対応して変革をおそれず事業を進める」と意気込みを語り、２０２７年度に売上高を１５年度比約１．４倍の２３００億円、営業利益を約１．３倍の５５０億円とする数値目標を示した。

　社長交代は２３年ぶり。伊達氏は前社長である森章会長（７９）の長女で、１０年にホテル事業を手がける子会社専務、１１年から同社長として米ホテルチェーン大手のマリオット・インターナショナルとの提携などを主導した。

　会見で伊達氏は「世界経済は不確実性が高まっているが、中長期的には日本への投資ニーズは高まる」と指摘。今後１２年間で６０００億～８０００億円の設備投資を明らかにするとともに「賃貸事業とホテル事業、不動産販売などをバランス良く伸ばしていく」と述べた。