ソニーは29日、2017年3月期の連結業績について、売上高予想を従来予想から4000億円少ない7兆4000億円(前期比8.7%減)に引き下げた。円高進行の影響による。電池事業の村田製作所への譲渡は織り込んでいない。営業利益3000億円や最終利益800億円の予想は据え置いた。
熊本地震による営業利益への影響は従来予想の約1150億円から約800億円に縮小したという。
デジタルカメラや監視カメラ向けの画像センサーなどを手掛ける熊本テクノロジーセンター(熊本県菊陽町)は、完全復旧が当初予定の8月末から1カ月前倒しで実現できた。
熊本地震の影響額は、デジタルカメラなどが従来予想の約450億円から約260億円に、画像センサーなど半導体分野が約600億円から約480億円に縮小した。
同日会見した吉田憲一郎副社長は「監視カメラ用センサーのビジネス成長が地震でスローダウンしたという認識はあるが、長期的な影響は少ない」との見解を示した。
村田製作所への譲渡を決めた電池事業について、吉田副社長は「売り上げ構成比率が大きいスマホ向けバッテリーで受注を獲得できなかった」と分析した。
同日発表した28年4~6月期連結決算は、売上高が前年同期比10.8%減の1兆6131億円、営業利益が42.0%減の561億円、最終利益が74.3%減の211億円だった。