【インタビュー】ライフサイエンス業界は転換期 (1/2ページ)

2016.8.10 05:00

モリソン・フォースター外国法事務弁護士事務所パートナー弁護士寺澤幸裕さん
モリソン・フォースター外国法事務弁護士事務所パートナー弁護士寺澤幸裕さん【拡大】

 □モリソン・フォースター外国法事務弁護士事務所 パートナー弁護士 寺澤幸裕さん(50)

 --成長産業の一つとして注目されるライフサイエンス業界における訴訟、紛争の現状は

 「製薬業界では大手のブランド企業とジェネリック(後発薬)企業の間で特許侵害訴訟が増加している。政府の医療費削減政策の後押しもあってジェネリック企業の売上高は伸びており、特許切れ間際の大手の『ブロックバスター製品』を脅かすようになっている。一方で、世界的なブランド企業を訴える特許侵害訴訟においては早期に和解に持ち込もうとするケースも目立っている。ブロックバスター製品の売上高は数兆円にも上ることがあるが、訴訟で負ければ特許権侵害の差し止めリスクもある。数千万円でも支払って和解したほうが、巨額の痛手を被るより得策だと考えるのも当然だ」

 --訴訟、紛争で業界が抱える問題点は

 「新薬開発のための臨床試験は特許権侵害かという問題だ。先進国の多くでは法律や判例で新規医薬品の臨床試験は侵害にあたらないことが明確になっている。日本では特許法に規定はあるが、解釈について統一見解はないため、訴訟の火種になる恐れがある。国際共同治験が一般的な現代では足並みはそろえるべきだと考える」

 --業界発展のため、企業はどう臨めばよいか

 「ライフサイエンス業界は転換期にある。ブランド企業とジェネリック企業者の提携によるベンチャー事業も始まっている。IT企業と手を組み、患者のカルテ情報などビッグデータを医療に利活用しようという『デジタルヘルス』という動きも出ている」

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