
経営統合で最終合意し、記者会見後に手を重ね一体化をアピールしたJXホールディングスの木村康会長(中央)と内田幸雄社長(右)、東燃ゼネラル石油の武藤潤社長=東京都千代田区【拡大】
製油所など統廃合
石油元売り最大手のJXホールディングス(HD)と3位の東燃ゼネラル石油は31日、経営統合に最終合意したと発表した。来年4月に発足する持ち株会社の社名を「JXTGホールディングス」とし、東燃の1株に対し、JXHDの2.55株を割り当てる株式交換方式で統合する。製油所の統廃合や重複事業の解消などで合理化を加速し、当初5年以内に見込んでいた年1000億円の統合効果を3年以内で実現することを目指す。
現トップが采配
新会社の社長にJXHDの内田幸雄社長(65)、副社長に東燃の武藤潤社長(57)がそれぞれ就任する。会長にはJXHDの木村康会長(68)が就く。JXHDと東燃は経営統合することで昨年12月に基本合意していた。新会社でも現在のトップが主導して経営を軌道に乗せる。
本社はJXHD(東京都千代田区)に置く。新社名は両社の併記によりバランスを取る。JXHDの事業子会社、JXエネルギーはJXTGエネルギーとなる。収益改善目標の達成時期を前倒しし、2020年3月期の連結経常利益は5000億円以上を見込む。