ヤフーが週休3日検討 全従業員が対象 優秀な人材確保へ数年内の実現目指す

 ソフトバンクグループ傘下のIT大手ヤフーが、従業員の働き方の見直しを推し進めるため、全従業員約5800人を対象に週休3日制の導入を検討していることが24日、分かった。宮坂学社長が従業員らに方針を伝えた。働き方の多様化に対応し、優秀な人材を確保するのが狙いで、数年内の実現を目指す。ファーストリテイリングが転勤のない地域正社員に週休3日制を導入するなどの事例はあるが、大手企業が本社部門で働く正社員などに導入すれば極めて異例だ。

 宮坂社長は共同通信のインタビューに応じ「労働時間と生産性の問題は重要な経営テーマで、課題はあるが、やっていきたい」と抱負を述べた。

 ヤフーは週休3日を目指す前段階として、週2日の休みの曜日を土日だけに限定せず、自由に選べる制度を導入する方針で、具体的な検討に入った。その後、数年以内に週休3日制に移行させたい考えだ。部署ごとに導入するなど段階的に進めていく。週休3日制導入時の給与の在り方は今後検討する。