東洋新薬が東大と初の産学連携協定 次世代型の機能性食品開発

服部利光社長(左)
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 健康食品や化粧品、OTC医薬品の製造販売を手掛ける東洋新薬(福岡市博多区)は3日、東京大学と連携協定を締結した。東大の持つ幅広い分野の研究成果と東洋新薬の商品企画力を結びつけ、健康食品や化粧品分野での新規機能性素材の開発や実用化を促す。同社が大学と連携協定を結ぶのはこれが初めて。

 東大の産学協創推進本部が、東洋新薬が求める研究テーマに最適な研究者を選び、同社とマッチングさせる。同社の研究分野は、医学や農学、工学など多岐にわたり、東大の個別の研究室への接触では、共同研究に持ち込むまでに時間がかかっていた。協定締結を受けて、5つのテーマで共同研究が始まるほか、相互に若手研究者を派遣することも検討する。

 東洋新薬の服部利光社長は同日、東大で記者会見して「従来にはない次世代型の機能性食品などの開発を進めたい」と抱負を語った。