鳥取県で発生した地震の影響で、現地に工場を抱える企業は被害や安否の確認に追われた。震度6弱を観測した鳥取県倉吉市では、山陰合同銀行、島根銀行、鳥取銀行などの店舗で停電により現金自動預払機(ATM)が使えなくなる被害があった。
イオンは鳥取県内の3店舗でエレベーターの停止や商品が棚から落ちるなどの被害を確認し、本社に対策本部を設置した。営業を続けながら安全対策を進めるという。
生産設備に影響が出た企業もあった。ジャパンディスプレイ(JDI)は鳥取工場(鳥取市)で一部の生産ラインの操業を停止したが「生産に大きな影響はない」(広報担当者)としている。マツダは小型車「デミオ」などを製造する宇品工場(広島市)で一時稼働を停止したが、すぐ復旧したという。
シャープの液晶ディスプレーなどを生産する米子工場(鳥取県米子市)やサントリーグループの取水工場(同県江府町)も安全確保のため一時稼働を停止した。