日本電産が24日発表した2016年9月中間連結決算は、最終利益が前年同期比6.9%増の501億円となり、中間期として過去最高を更新した。自動車や産業用のモーター事業が好調だった。本業のもうけを示す営業利益も15.8%増の690億円と過去最高になった。
売上高は、円高の影響で全体の8割を占める海外での収入が目減りし、4%減の5640億円だった。
記者会見した永守重信会長兼社長は工場の自動化などで人件費が減ったと説明。「昨年から働き方改革に取り組んでおり生産性が上がっている。残業時間は3割減った」と話した。
中間期の好調な結果を受け、17年3月期連結決算の最終利益予想を従来の980億円から1千億円に上方修正した。