【会社概要】ワンダーファーム
▽本社=福島県いわき市四倉町中島広町1
▽設立=2013年4月
▽資本金=2億4050万円
▽従業員=50人(パート含む)
▽事業内容=トマト、パプリカなどの栽培、ジュースなど加工品製造・販売、ビュッフェレストランの運営
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□元木寛社長
■風評に負けず「世界一安全」をPR
--農業に関わるきっかけは
「実家は農家ではないし、私も前職はJR東日本の技術職で、農業の経験は皆無だった。妻の実家を継いだことが、農業との関わったきっかけ。2003年のことだ。義父に農業技術を教わりながら、得意分野のシステム面も手掛けてきた」
--WFのコンセプトは
「農業には、文字通りものづくりのほか、いろいろな側面がある。地域の昔ながらの伝統や暮らしを教えてくれたり、景観や自然を楽しませてくれる面もある。農業や食を通して、農業の魅力やおいしさを体感してもらいたいというのが、基本姿勢だ」
--若い社員が多いと聞いたが
「若い人を積極的に採用するよう心掛けている。高齢者の離農に歯止めが掛からない。一方で担い手不足は解消されていない。一時は就農ブームがあったが、定着しなかった。若い人が『農業をしたい』『農業関連の仕事がしたい』と思えるよう、環境を整えたいと思っていた。特に、いわき市は若者の流出が多い。次代を担う人たちを定着させたい、という思いも、この会社を立ち上げた理由の一つだ」
--トマトや加工品の売り込みに力を入れるには、人材確保も必要になるが
「確かに、営業力強化は喫緊の課題だ。しかし、人数を増やせばいいというものではない。スキルの高い人材なら十分戦力になる。少数でも工夫次第でやり方はいくらでもあると思っている」