クラウドで介護情報共有、地域全体でケア (1/2ページ)

2016.12.8 05:00


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カナミックネットワーク・山本拓真社長

 高齢化社会の進展とともに、介護人材不足が深刻になっている。これを踏まえて国は医療介護分野でのIT化や、ロボットの積極的な活用による業務の効率化を重点施策として掲げている。

 医療介護クラウドサービスを提供するカナミックネットワークの山本拓真社長は「国策にのっとって、豊かな高齢化社会を実現するためチャレンジする」と話す。

 --医療介護クラウドサービスとは

 「医師やケアマネジャー、ヘルパー、自治体関係者などが、病状や服用している薬、診療記録・介護記録などの要介護者の情報をクラウド上で共有することだ。これによって、地域全体で高齢者を支える地域包括ケアに取り組んでいく。また、クラウド上の情報を活用すればケアプラン、医療・介護保険請求、訪問介護計画書、介護予防プランなどを業務ソフトで作成することができる」

 --父親である現会長が創業した

 「父はもともと広告制作を手掛けていたが、1999年に翌年4月から始まる介護保険制度に関するテレビCMをつくったことがきっかけとなった。他業種からの新規参入組も含め、多くの事業者の参入が予想された。このため業務システムへのニーズが高まると考え2000年に創業した。私は富士通でウェブサイトの運営を担当していたが、05年にカナミックネットワークに入り、システムの改良を進めてきた」

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