大阪市のテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」の運営会社を来年1月末で退社する森岡毅執行役員(44)は16日、大阪市内で記者会見を開いた。主なやり取りは次の通り。
--退社する理由は
「USJで6年間仕事をし、やりとげた気持ちでいっぱいだ。『マーケティングが日本を強くする』を基本理念にやってきたが、おかげさまでUSJはすばらしい業績になった。夢だった任天堂のゲームをテーマにしたエリアを仕込むところまでが自分の仕事。任天堂エリアの発表が終わった平成28年度が仕事納だと判断した」
--退社後はどうするのか
「まだ決まっていない。自分の力を発揮できる新しいプラットホームを探していくことになる。マーケティングの導入が遅れている業界や会社が対象になるだろう。技術先行型の業界や既得権益に守られている業界などは、まだまだマーケティングを生かす余地がある」
--USJでの仕事を振り返って
「全力を尽くしたので後悔は1ミリもない。重要だと思ったことはほぼ全部できた。就任当時は入場者が730万人程度だったが、28年度は1450万人が見えるところまで来ている。入場者を増やし、勝ち続けることができた」