原発推進国の中韓、お寒い地震対策 日本の原子力規制委はあきれ顔 (3/4ページ)

中国の原発の現状
中国の原発の現状【拡大】

  • 韓国の原発の現状

 規制庁は会議後、このとき説明した約200ガルという値を約100ガルと訂正したが、手動停止した事実は変わらない。

 韓国は日本に比べて地震のリスクは小さいとされる。今回のようなM5クラスの地震は日本では珍しくないが、韓国では過去最大規模の地震とされ、大混乱となった。それだけに、原発の地震に対する備えも不十分だったのだ。

 規制庁によると、韓国の規制当局は今回の地震を受け、原発施設の耐震基準を約200ガルから約300ガルに引き上げ、対策を順次進めているという。

 中国では300ガル以上の地震はないというが…

 規制庁によると、このとき中国の規制担当者からも中国の状況について簡単な説明があったという。中国担当者は、中国で導入する新設計の原発は300ガル相当の耐震設計で造られていると説明した上で、「中国国内では300ガルを超える地震は現れないので、こうした耐震でどこでも対応できる」という説明があったという。

 ちなみに、日本の原発が想定している地震の規模は、発電所によって異なるが約600~2300ガルだ。自然条件が異なるため、一概に韓国や中国の規制が低いとはいえないが、規制委の田中俊一委員長も同日の定例記者会見で「中国も四川省や山東省で大きな地震が起きている。原発も今後たくさん造られる…」と懸念を示している。

風上の中韓で事故が起きれば…