■新規受注先開拓のタイミング逃す
▼扇スタルト 扇スタルトは昨年12月19日、事業を停止し、破産手続きを弁護士に一任した。同社は1950年3月創業の扇スタルトが前身。2005年4月に同社と扇エフシーの事業を承継し、本格的に稼働した。シャープ向けの液晶テレビ関連の電材を主力に、家電関連フィルター、携帯パネルの外枠などを取り扱い、ピークの07年3月期には売上高約28億5600万円を計上していた。
しかし、シャープの業績不振により受注が低迷。床材・壁材等の建材や産業資材、金属加工などにも注力し、事業の立て直しを図ったが奏功せず、12年3月期には売上高が20億円を割り込み、2億3824万円の赤字となり債務超過に転落した。
また、シャープ向け受注に対応するため新工場の用地を購入したが計画が頓挫。その後は、三重営業所を閉鎖するなど経費削減を進めてきたが状況は改善せず、16年3月期の売上高は8億4557万円に落ち込み、赤字計上から債務超過額は拡大していた。事業継続に向けて既存先からの受注確保や新規取引先の獲得を進めてきたが、思うような成果を上げられず、今回の措置となった。
▼新幸機械製作所 新幸機械製作所は昨年12月27日、大阪地裁へ民事再生法の適用を申請した。同社は段ボール製造機械や段ボール用印刷機械、省力化ロボットの製造を手掛け、アフターサービスも行っていた。本社工場のほか、1992年に和歌山工場を開設するなどして事業を拡大し、国内外に特許を多数保有するなど技術力もあった。国内製紙メーカーや海外企業に受注基盤を築き、ピーク時の92年5月期には売上高26億4136万円を計上していた。