だが、その後は中国や台湾企業向けの輸出が堅調な一方、国内向けの受注が伸び悩んだ。売り上げを維持するために採算性の低い受注を得ていたこともあり、2015年5月期以降は連続で赤字を計上し、債務超過に陥っていた。金融機関の支援を得て事業を継続していたが、設備投資などの先行投資に対する借入負担が重く、資金繰りも限界に達し今回の措置となった。
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【会社概要】扇スタルト
▽本社=堺市北区
▽設立=2004年4月
▽資本金=1000万円
▽負債額=約10億円
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【会社概要】新幸機械製作所
▽本社=大阪市西成区
▽設立=1961年7月
▽資本金=9330万円
▽負債額=約25億円
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〈チェックポイント〉
扇スタルトはシャープ関連からの受注を中心に事業を展開し、10年以上の実績を築いてきた。一時はシャープの好調に支えられ業績を伸ばしてきた。しかし、受注先が特定先に傾注していたことから、その動向に連動されやすい環境だった。新たな受注先の開拓には動いたものの、タイミングが遅すぎた。
新幸機械製作所は、老舗の段ボール製造機械メーカーとして実績を重ねてきた。しかし、近年の受注は伸び悩んでいたこともあり、受注確保に努めたものの収益は低調だった。技術面の充実のための先行投資も回収には結びつかなかった。今後は資金負担の軽減による事業の再建が待たれる。(東京商工リサーチ常務情報本部長 友田信男)