
東燃ゼネラル石油の和歌山工場(和歌山県有田市)で発生した火災【拡大】
東燃ゼネラル石油は23日、同社和歌山工場(和歌山県有田市)の潤滑油精製プラントで前日発生した火災の影響について、「在庫の活用や(石油元売りの)他社からの融通で、供給不能に陥らないようにしたい」(広報担当者)とし、サプライチェーン(供給網)への影響を最小限にとどめる考えを強調した。
潤滑油はトヨタ自動車など自動車メーカーにも供給。トヨタは供給が滞った場合の影響について、「(影響が)あるかどうかも含めて調査中」という。
和歌山工場は昭和16年に操業開始。同社が保有する国内4製油所の中では最も古く、敷地面積も最大の約248万平方メートル。潤滑油のほか、ガソリンや灯油などの石油製品、石油化学製品を生産している。
有田市は23日、火の勢いが収まったとして近隣の約1280世帯約3千人に出していた避難指示を解除した。