【兵庫発 輝く】ナカムラ 商品企画力で守る神戸のマッチ文化 (1/5ページ)

2017.1.26 05:00

神戸市で唯一のマッチメーカーとなったナカムラの工場。箱詰機は受注時に稼働させる=神戸市長田区
神戸市で唯一のマッチメーカーとなったナカムラの工場。箱詰機は受注時に稼働させる=神戸市長田区【拡大】

  • 中村和弘社長
  • 神戸セレクション10で選定された「神戸開港150年記念缶マッチ『波止場』」

 国産マッチの9割以上を生産する兵庫県。今年、開港150年を迎えた神戸港の存在が大きかった。繊維とともに海外に輸出された軽工業品として、港に近い利点を生かして多くの会社がマッチを生産した。今では県西部の姫路市などで何軒か残るが、神戸市では「ナカムラ」が唯一の製造販売会社に。同社の中村和弘社長(52)は「火をつけるという実用面だけでなく、防災グッズやインテリアなど新たな商品価値を持たせて販路を広げたい」と意気込む。

 ◆BtoCへの転換

 中村社長によると、マッチとその技術が本格的に入ってきたのが明治の初め頃で、国内でも生産されるようになったという。「神戸港から中国などアジアに輸出された。繊維製品などと並ぶ日本の重要な輸出品だった」と説明する。

 同社は1910年創業。当時、マッチは生活必需品で、国内での需要はもとより、高品質の国産マッチは海外でも評判が良く、同社も輸出するメーカーに軸木を供給し事業を拡大させた。

 マッチの需要は時代とともに変化した。戦後は海外から安いマッチが大量に輸入され、国内メーカーは広告用マッチに活路を見いだした。大手商社や製薬会社、飲食店など、さまざまな業界の販促用広告マッチを請け負ったが、平成のバブル経済崩壊後に続いた不景気のあおりで需要は先細りに。同業他社も次々とマッチの生産を縮小し、事業転換していったという。

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