東芝の志賀重範会長が退任へ 米原発巨額損失で引責 綱川智社長は留任の公算

2017.1.28 11:31

東芝元会長の志賀重範氏
東芝元会長の志賀重範氏【拡大】

 米原発事業で最大7千億円の巨額損失が見込まれる東芝の志賀重範会長が退任する方向で調整に入ったことが、28日分かった。損失の発生源となった米原発子会社ウェスチングハウス・エレクトリック(WH)の社長などを歴任しており、経営責任を明確化する。

 東芝は損失額の確定や原因を詰めた上で、人事の諮問機関である指名委員会で議論し、2016年4~12月期決算と併せて2月14日にも発表する見込み。綱川智社長については、これまで電力や原発を直接担当しておらず、退任は免れそうだ。WHのダニー・ロデリック会長は退任する可能性が高い。

 東芝は不正会計問題を受けて昨年6月に経営陣を刷新したばかりで、企業統治が改善していないとの批判が高まりそうだ。

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