「サラシア」配合の健康食品続々 富士フイルム、吉野家、小林製薬

 ■血糖値改善

 熱帯地方に生息する樹木「サラシア」に着目した健康食品が、相次いで投入されている。糖の吸収を抑える効果が認められ、機能性表示食品や特定保健用食品(トクホ)が開発された。

 富士フイルムは「糖の吸収を抑える」「腸内環境を整える」という2つの機能を持つ機能性表示食品「メタバリアS」を9日に発売する。価格は240粒入りで4570円(税別)。

 サラシア由来のサラシノールを8粒当たり1.0ミリグラム配合し、小腸で糖の吸収を抑える働きがある。小腸で吸収されなかった糖は、大腸で善玉菌の一つであるビフィズス菌を増やし、腸内環境を整えることができる。

 サラシノールは水分を吸収して変質しやすいため、扱いが難しい素材だが、同社は写真分野で培った独自のナノテクノロジーや安定化技術などを駆使し、高濃度かつ安定した品質で配合することに成功した。

 吉野家は6日、機能性表示食品の牛丼の具「サラ牛」を発売した。サラシア由来の成分が、食事から摂取した糖の吸収をおだやかにする。冷凍食品で、湯煎してご飯の上にのせる。同社の公式通販ショップでの限定販売で、価格は5袋入りが2980円、10袋入りが5000円。

 小林製薬は昨年10月、近畿大薬学部の村岡修教授と共同研究で開発した特定保健用食品「サラシア100」を発売した。天然のサラシアを原料とし、食後の血糖値を上昇させる糖の吸収をおだやかにする働きのある新成分「ネオコタラノール」を含む。希望小売価格は、60粒入りで3024円。

 サラシアは、インドやスリランカなどで古くから健康維持のために愛飲されている。2012年10月には、大学や民間企業が集まって「サラシア属植物普及協会」が設立された。