ディーゼル車、不正防止へ実走試験 22年以降対象、新排ガス規制値も

2017.4.21 06:15

 フォルクスワーゲン(VW)の排ガス不正問題を受け、国土交通省と環境省は20日、2022年以降に販売される新型のディーゼル車を対象に、排ガス検査の際、一般道や高速道を走行する実走試験を実施することを決めた。実走試験に基づく新たな排ガス規制値も設ける。

 実際の走行時の窒素酸化物(NOx)などの数値を把握することで、不正防止や排ガス低減につなげる狙い。

 両省の専門家会議が同日、ディーゼル車の排ガス検査の見直しに関する最終報告をまとめた。現行の排ガス検査は、室内で車両を固定した状態でNOx排出量を測定する台上試験だけを実施しているが、実走試験を追加する。実走試験はNOx排出量が多くなる傾向があるため、規制値は台上試験の2倍に設定する。国交省によると、現状では国内販売されている一部車種が実走試験の規制値をクリアしておらず、22年までに技術開発を進める必要がある。

 路上では渋滞などの影響でNOxの排出量が増える傾向にあり事実上の規制強化となる。ある大手自動車メーカーの関係者は今回の決定を「規制が決まればそれに従ってやっていく」と冷静に受け止める。各メーカーは技術開発などで対応を迫られそうだが、別のメーカーの関係者は「規制が厳しくなるのは時代の流れだ」と国の方針に理解を示した。

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