経営再建中の東芝は20日、2015年に発覚した不正会計で株価が下落し損失を被ったとして、国内の4信託銀行から計182億円の損害賠償請求を受けたと発表した。東芝が提訴された件数は計20件となり、賠償額の合計は500億円を超えた。
4行は日本マスタートラスト信託銀行、日本トラスティ・サービス信託銀行、資産管理サービス信託銀行、野村信託銀行。訴訟は2件に分かれており、3月28日に東京地裁へ提訴した。
東芝は16年4~12月期決算にこれまでの提訴で想定する賠償額として約100億円を損失として引き当てている。今回の提訴についても今後、合理的な額を決算で損失計上する方針だ。