患者が納得いく治療環境提供 リーズンホワイ、ネットでセカンドオピニオン

出資企業の関係者らと握手するリーズンホワイの塩飽哲生社長(中央)=東京都港区
出資企業の関係者らと握手するリーズンホワイの塩飽哲生社長(中央)=東京都港区【拡大】

 医療ITサービス、病院・医療関連企業のコンサルティングを手掛けるリーズンホワイ(東京都港区)は、早ければ今夏にも、治療方針などについて別の担当医に意見を聞くセカンドオピニオンをインターネット上でできるサービスを始める。専門医とのミスマッチが原因で満足な治療の成果があがっていないケースがあり、患者にとって、少しでも納得のいく治療が受けられる環境を整える。

 「FindMe(ファインドミー)」と名付けられたこのサービスでは、病状が好転しない患者やその家族がネット上で今後の治療方針について相談する。サービスを担当する総合診療医が患者の希望などを踏まえ、手術の執刀医や望みの治療を行う主治医を捜し当てて紹介する。主にがんなどの約60の難治性疾患の患者を対象。料金は未定。

 同社はこのサービスの開発にあたり、インテージホールディングスのグループ会社、アンテリオ(同千代田区)、医療系ベンチャーに投資する独立系ベンチャーキャピタルのファストトラックイニシアティブ(同文京区)、DBJキャピタル(同千代田区)を引受先とした第三者割当増資により、総額4億円の資金調達を実施。増資後の資本金を6億1600万円(資本準備金含む)とした。2017年度の売上高は1億6700万円の見通し。19年の株式上場を目指し、20年度には売上高16億5200円を見込む。