
やる気スイッチグループホールディングスが展開する学習塾「スクールIE」=東京都港区【拡大】
学習塾大手やる気スイッチグループホールディングス(東京)が国内独立系の有力投資ファンド、アドバンテッジパートナーズ(AP)の傘下に入ることで合意した。非上場企業の経営支援を多く手掛けたAPを後ろ盾に事業規模を拡大し、5年以内の株式上場を目指す。
創業者の松田正男社長らが保有株式を譲渡、最終的にAPが発行済み株式の過半数を握る筆頭株主となる。買収額は数十億円とみられる。傘下に入った後も、松田氏が社長として引き続きグループ経営のかじを取る。
教育業界は少子化に加え、2014年に起きたベネッセホールディングスの顧客情報流出事件をきっかけに生徒の獲得競争が激化している。
個別指導塾「スクールIE」を核に全国に1300教室以上を展開しているやる気グループが事業拡大路線を加速することで、通信教育や英会話も含めた業界再編の動きに拍車が掛かる可能性もある。