水産の流通革命起こす「羽田市場」 全国の漁場から空輸、朝取れ魚6時間で店頭に (1/3ページ)

 全国の漁場で朝に取れた魚を空輸で羽田空港に集め、その日のうちに首都圏の飲食店などに届ける-。新鮮でおいしいと評判の「羽田市場」。水産の流通革命と呼ばれる現場を訪ねた。

 6時間で店頭に

 東京・羽田空港の北部に位置する「東貨物地区」。その一角に「CSN地方創生ネットワーク」の「鮮魚センター」がある。5月下旬の午前10時20分、ちょうど福岡空港からの空輸用コンテナが届いたところだった。

 「福岡空港を8時半発の便。漁師が朝取ったサクラマスだ。今日は全国から3トン入荷する。検品して1箱8キロの発泡スチロールボックスに入れて発送する」と話すのは鮮魚センターの責任者、宮元修一さん(45)だ。

 この日は、徳島、高知、福岡、宮崎空港からマダイ、ヒラマサなど30種が届く予定だという。

 ボックスには、型のいいスマガツオとオナガダイ(鹿児島県奄美産)、アコウダイ(千葉県産)、ヒラスズキ(佐賀県唐津産)、マツカワガレイ(北海道紋別産)という市場にあまり出回らない高級魚5匹が入っていた。これで1万800円。午前11時半すぎから東京都内のレストランや海鮮居酒屋、スーパーへ向けて配送が始まる。こうして、夕方には飲食店や家庭の食卓に並ぶ。

年に100日は全国を回り、漁師と話をする