
パチスロ機についても、依存症になりにくい機種へのシフトを進める【拡大】
日本電動式遊技機工業協同組合(日電協、理事長・佐野慎一氏)は9日、東京都千代田区のパレスホテル東京で第37回通常総会および懇親会を開催した。
あいさつで佐野理事長は、IR法案成立に伴う依存問題への対策強化への動きや、遊技機市場のシフトなど、遊技業界の厳しい現状について言及。このような業界環境を背景にしつつ、高射幸性遊技機の撤去をはじめ、不正改造やゴト対策など、安心して遊技できる遊技環境を整備し、産業としての責任を全うすべく組合員挙げて取り組んでいくことを約束。加えて、パチスロ5.9号機基準の制定、魅力ある遊技機の開発・提供に注力していく旨、伝えた。
一方、任期満了に伴う役員の改選では、佐野理事長(山佐)が再任。副理事長には、兼次民喜氏(オリンピア)、片田富穂氏(パイオニア)と小林友也氏(北電子)がそれぞれ再任されたほか、今回から新たに設けられた筆頭副理事長には兼次氏が就任した。
なお、今年度の事業方針には「遊技産業を取り巻く状況に適合した遊技機の開発と環境整備」として、6号機以降の遊技機開発に向けた検討や、新基準に該当しないパチスロ遊技機の撤去方策の推進と5.9号機の提供促進、規則必須特許の取り扱いに係る枠組みの構築の3つを提示。「健全化・セキュリティ対策の推進」では、流通過程における遊技機の不正改造ゴト等の撲滅、ゴトがされにくい遊技機開発・環境づくりと発生時における迅速で毅然(きぜん)とした対処、闇スロ撲滅対策の推進を掲げた。