国内で販売、または販売予定の自動車をめぐり、自動運転機能の搭載が増えている。高速道路の同一車線走行時に機能を作動させると、運転手がハンドルやアクセル、ブレーキを操作しなくても前方車両との車間を保ったり、カーブを走行したりできる。高速道路の運転時の疲れを減らせる最新技術の特徴を売り込んで、拡販につなげる狙いがある。
SUBARU(スバル)は、夏ごろに一部改良するワゴン「レヴォーグ」とスポーツセダン「WRX S4」に、カメラが前方車両と車線を認識し、高速道路の同一車線でハンドル操作や加減速を自動的にできる機能を搭載する。独自の運転支援システム「アイサイト」の機能を高め、従来はできなかった時速60キロ以下でも前方車両との車間を保ったり、カーブを走行したりできるようにした。価格は従来に比べ数万円程度の上昇にとどめるという。
スバルは、自動化技術の研究開発を加速させるため、約30億円を投じて北海道にある車両試験場を改修。2020年には、高速道路での車線変更が可能な自動運転技術の確立を目指す。