
タカタの本社が入るビル=26日午前、東京都品川区【拡大】
タカタの民事再生法の適用申請を受け、取引先のホンダなど自動車メーカー各社は26日、欠陥エアバッグのリコール(無料の回収・修理)で立て替えている費用の回収が「困難」とのコメントを出した。
トヨタ自動車は、リコール費用が5700億円に上ると発表。リコールを届け出たトヨタ製の車両を対象に、今後発生する可能性がある費用も含めており「取り立て不能または取り立て遅延の恐れが生じた」とした。
タカタの最大の顧客であるホンダは「大部分が回収困難となることが見込まれる」と説明。日産自動車も「大部分が取り立て不能となることが見込まれる」とコメントした。
各社は、リコール費用に関する引当金を計上しているため、業績への影響は限定的との見方を示している。