伊藤忠商事、アジアで病院運営に進出 インドネシア財閥系と提携

 伊藤忠商事は27日、インドネシアの大手財閥リッポーグループ傘下の病院運営会社リッポー・カラワチ(LPKR)とアジアの医療事業で提携したと発表した。シンガポールに病院運営を統括する合弁会社を年度内に設立する。新会社はリッポーが過半を、残りを伊藤忠が出資しシンガポールやベトナム、ミャンマー、フィリピンなどに共同で進出する。

 伊藤忠は今秋にも中国最大の国有企業グループ中国中信集団(CITIC)と中国で病院運営に参画する予定。リッポーと組み、アジアに拡大する。

 伊藤忠は国内で、神戸市立中央市民病院の経営に参画しており、効率運営のノウハウを生かすとともに、グループ会社の医療機器販売のほか、病院給食や備品供給サービスも提供する。

 LPKRはインドネシアで約40の病院・診療所、ミャンマーで2病院を運営している。

 大手商社は人口増や高齢化で拡大するアジアの医療事業に照準をあわせ、三井物産がアジア最大の病院グループIHHヘルスケア(マレーシア)に参画するほか、三菱商事もミャンマーで病院運営に乗り出す計画。

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